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SuperMapユーザー必見!なぜ今、PostGISデータベース連携が最強の選択肢なのか?

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「普段SuperMapでGISデータを使っているけど、データは全部ファイル(UDB/UDBX)で管理している」という方も多いのではないでしょうか。手軽で便利なファイル管理ですが、扱うデータが大規模になったり、複数人で同時に作業したりする場面で、不便さを感じたことはありませんか? 今回は、なぜ今、オープンソースの空間データベース「PostGIS」との連携が、SuperMapの能力を最大限に引き出す最強の選択肢なのか、その理由を解説します。 ファイル管理の限界とエンタープライズDBの力 SuperMap独自のUDB/UDBX形式は、単一ファイルで手軽に扱え、小規模なプロジェクトや個人での作業には非常に効率的です。しかし、組織のGIS活用が本格化すると、いくつかの課題に直面します。 ① 拡張性 : ギガバイト級を超え、テラバイト級のデータを扱うにはファイルベースでは限界があります。 ② 同時編集 : 複数人が同じファイルを同時に編集しようとすると、ファイルがロックされ、データの競合や破損のリスクが高まります。 ③ セキュリティ : ファイル単位のアクセス権限は設定できますが、「この部署にはこのデータ範囲だけ見せる」といった、きめ細かなアクセス制御は困難です。 こうした課題を解決するのが、PostgreSQL/PostGISのようなエンタープライズデータベースです。PostGISは、多数のユーザーによる同時アクセスに対応し、堅牢なセキュリティとトランザクション管理機能で、組織の重要なデータ資産を安全に一元管理します。 SuperMapとPostGISを繋ぐ「SDX+ for PostGIS」エンジン 「でも、データベースって専門的で難しそう…」と感じるかもしれません。しかし、SuperMapには「 SDX+ for PostGIS 」という強力なエンジンが内蔵されており、このエンジンがPostGISとの連携を驚くほどスムーズにしてくれます。 SDX+エンジンは、SuperMapの使いやすいインターフェースと、PostGISのパワフルなデータ管理能力の「良いとこ取り」を実現する架け橋です。ユーザーはPostGISの複雑さを意識することなく、まるでファイルを開くのと同じような感覚でデータベースに接続し、高度な機能の恩恵を受けることができます。これにより、特定のベンダーに縛られな...

【第3回】GISデータの心臓部!iDesktopXのデータ管理を徹底解説

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こんにちは!GIS導入支援コンサルタントのippuku_timeです。 「5分で分かるSuperMap iDesktopX製品・機能紹介シリーズ」、前回は東京都港区のオープンデータを使って、簡単な地図と3Dシーンを作成するチュートリアルをお届けしました。今回からは、さらに各機能を深掘りしていきます。第3回となる本記事では、すべてのGIS作業の基礎となる「 データ管理 」について徹底解説します。 【第3回】GISデータの心臓部!iDesktopXのデータ管理を徹底解説 GISを効率的に活用するためには、データの構造を正しく理解することが非常に重要です。iDesktopXでは、データを「 ワークスペース 」「 データソース 」「 データセット 」という3つの階層で管理します。このシンプルかつ強力な構造を理解すれば、データ整理が格段に楽になり、プロジェクト全体の作業効率も飛躍的に向上します。 図3-1 iDesktopXのデータ管理階層のイメージ 1. すべての作業の器「ワークスペース」 ワークスペース(*.smwu, *.sxwu)は、GISプロジェクト全体のコンテナ、つまり作業ファイルそのものです。作成した地図、3Dシーン、レイアウト、そして次に説明するデータソースへの接続情報など、プロジェクトに関連するすべての要素がこのワークスペースファイルに保存されます。 プロジェクトを再開する際は、このワークスペースファイルを開くだけで、前回の作業状態を完全に復元できます。 (1) ファイルベースのワークスペース: .smwuや.sxwuといった単一のファイルとしてプロジェクトを管理します。手軽に扱えるため、個人での作業や小規模プロジェクトに適しています。 (2) データベースベースのワークスペース: プロジェクト情報をPostGISやOracleなどのデータベース内に保存します。複数人での共同作業や、大規模なプロジェクト管理に適しています。 図3-2 iDesktopXのデータ階層構造 2. データの保管庫「データソース」 データソースは、実際の地理空間データ(ベクタデータやラスタデータ)を格納するデータベースやファイルコンテナそのものです。ワークスペースはデータソースへの「接続情報」を保持しており、データソース自体は独立しています。これにより、1つのデータソースを複数のワー...