3分でわかる地盤サポートマップ(ジャパンホームシールド)
ジャパンホームシールドが一般公開している無料の「地盤サポートマップ」は、一言でいうと「専門家でなくても、気になる土地の“見えないリスク”と“暮らしの情報”を、誰でも簡単に地図上でチェックできるツール」です。
これは、同社が全国で実施してきた200万件を超える膨大な地盤調査の実績データを基にしており、個人の生活に密着した様々な場面で役立ちます。
地盤サポートマップ URL: https://supportmap.j-shield.co.jp/
具体的には、主に以下の3つの使い方ができます。
1. これから住む場所を「選ぶ」とき(土地・家探し)
マイホームの購入や引っ越しを検討する際に、最も気になるのがその土地の安全性です。地盤サポートマップは、不動産情報だけではわからない客観的な判断材料を提供してくれます。
* 地盤の強さを調べる:検討中の土地の「地耐力(地盤の強さ)」の目安がわかります。「軟弱地盤」のエリアであれば、将来的に高額な地盤改良工事が必要になる可能性を、契約前に想定することができます。
* 災害リスクを比較する:複数の候補地について、「地震時の揺れやすさ」「液状化の可能性」「浸水想定区域」「土砂災害警戒区域」などを地図上で比較できます。同じ沿線や市区町村でも、場所によってリスクが大きく異なることが一目瞭然になります。
* 生活の利便性を確認する:指定した場所の「小中学校の校区」や、近くの「公園」「医療施設」といった暮らしに欠かせない情報も合わせて確認できます。
2. 今住んでいる場所を「知る」とき(防災対策)
自分の家や実家、大切な人が住む場所の災害リスクを正確に把握することは、防災の第一歩です。
* 自宅の弱点を把握する:自宅住所を入力するだけで、レポートが作成されます。自分の家が地震の揺れに弱いのか、大雨による浸水のリスクが高いのか、といった弱点を客観的なデータで知ることができます。
* 避- 計画を立てる:災害の種類(地震、洪水など)ごとに、どこに避難すべきかが示された「避難施設」の場所を確認できます。災害時に慌てないよう、事前に家族で避難ルートを話し合うのに役立ちます。
* 家族と情報を共有する:調べた結果は簡単な操作でレポートとして保存し、LINEやメールで家族にシェアできます。離れて暮らす両親などに、実家の災害リスクを知らせてあげる、といった使い方も可能です。
3. 街の成り立ちを「探る」とき(地域理解)
地盤の特性は、その土地がどうやってできてきたかという「成り立ち」と深く関係しています。
* 古地図や昔の航空写真を見る:現在の地図に、昔の地形図や航空写真を重ねて表示できます。「昔は川や沼、田んぼだった」といった土地の歴史がわかり、なぜその場所の地盤が軟弱なのかを直感的に理解できます。
* 散歩や地域学習に活用する:普段何気なく歩いている街の、過去の姿に思いを馳せたり、子どもと一緒に地域の歴史を学んだりするツールとしても楽しめます。
このように、無料の地盤サポートマップは、専門的な知識がなくても、見えない地盤や災害のリスクを「自分ごと」として捉え、より安全で安心な暮らしを送るための具体的な行動に繋げることができる、非常に便利なツールです。
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