SuperMap iPortalを異なるOSでOS起動時に自動起動させる設定方法

SuperMap iPortalを異なるOSOS起動時に自動起動させる設定方法

 

はじめに

SuperMap iPortalのデプロイに成功した後、PCを再起動するたびに手動でiPortalを起動する必要があります。どうすればiPortalPCの再起動時に毎回自動的に起動させることができるのでしょうか?本日は、異なるOSiPortalOS起動時に自動起動させる設定方法について見ていきましょう!

 

1.     Windowsの場合

1.1既存のSuperMap iPortalシステムサービスを削除する

Windowsのシステムサービスに既にSuperMap iPortalサービスが存在する場合は、まずそれを削除します。以下の方法が使用できます。

 

l  scdeleteコマンド cmd.exeを開き、以下のコマンドを入力します。

sc delete iPortal8C 

 

l  service.batremoveコマンド cmd.exeを開き、【SuperMap iPortal_HOME\binに移動して、以下のコマンドを入力します。

service.bat remove

 

l  TomcatDSコマンド 【SuperMap iPortal_HOME\binに移動して、以下のコマンドを入力します。

tomcat8//DS//iPortal8C

 

注意: Windowsのシステムサービスに旧バージョンのiPortalが既にある場合は、まずWindowsサービスでサービス名を確認してから削除する必要があります。最初の方法を使用することをお勧めします。例:SuperMap iPortal 7Cのサービス名は「iPortal7C」なので、削除コマンドは sc delete iPortal7C となります。

 

1.2 SuperMap iPortalシステムサービスを登録する

service.batTomcatコマンドの2つの方法でiPortalをシステムサービスとして登録できます。service.batを使用して登録する方法を推奨します。

 

l  service.batinstallコマンド

SuperMap iPortalが提供するservice.batスクリプトには、よく使われるパラメータとJava仮想マシンの推奨値が設定されているため、このスクリプトを使用してサービスを登録すれば、他の設定は不要です。このスクリプトは【SuperMap iPortal_HOME\binにあります。サービスの登録/削除(install/remove)が可能です。サービスを登録する場合は、管理者としてcmdを開き、【SuperMap iPortal_HOME\binに移動して、以下のようにinstallコマンドを入力します。

service.bat install

1台のマシンで複数のiPortalサービスを起動する場合、サービス名の重複による登録への影響を避けるため、service.bat内のサービス名、つまり「SERVICE_NAME」の値を変更する必要があります。

set SERVICE_NAME=iPortal11i(2024)

set PR_DISPLAYNAME=SuperMap iPortal 11i(2024)

 

l  TomcatISコマンド Tomcatが提供するISコマンドを使用して「iPortal11i(2024)」サービスを登録できます。//IS//の後ろの文字列がサービス名となり、必要な名前に変更できます。【SuperMap iPortal_HOME\binに移動して、以下のコマンドを入力します。

tomcat8 //IS//iPortal11i(2024) --DisplayName="SuperMap iPortal 11i(2024)" --Install="SuperMap iPortal_HOME\bin\tomcat8.exe" --Jvm=auto --StartMode=jvm --StopMode=jvm --StartClass=org.apache.catalina.startup.Bootstrap --StartParams=start --StopClass=org.apache.catalina.startup.Bootstrap --StopParams=stop --Classpath="SuperMap iPortal_HOME\bin\bootstrap.jar;SuperMap iPortal_HOME\bin\tomcat-juli.jar" --Environment path='%UGO_HOME%\bin;%path%;'

 

1.3 SuperMap iPortalシステムサービスの自動起動を設定する

iPortalサービスの起動/停止は、3つの方法で行うことができます。

 

l  Windowsのシステムサービス 登録が完了すると、WindowsのシステムサービスにSuperMap iPortalサービスが表示されます。手動で起動/停止するか、自動起動に設定することができます。

 

l  Tomcatが提供するRS/SS/TSコマンド Tomcat8が提供するRS/SSコマンドで「iPortal11i(2024)」サービスを起動/停止するか、TSコマンドでデバッグモードでサービスを起動することができます。SuperMap iPortal_HOME\binに移動して、以下のコマンドを入力します。

tomcat8 //RS//iPortal11i(2024)

tomcat8 //SS//iPortal11i(2024)

tomcat8 //TS//iPortal11i(2024)

 

l  Windowsが提供するSCコマンド sc start/sc stopコマンドでサービスを起動/停止できます。cmdで以下のコマンドを入力します。

sc start iPortal11i(2024)

sc stop iPortal11i(2024)

 

注意: Windows 7システムの場合、iPortalをシステムサービスとして登録した後、さらにWindowsサービスでiPortalの起動に使用するTomcat(例:Apache Tomcat 9.0 iPortal11i)のログオンプロパティを「ローカルシステムアカウント」に設定し、「サービスにデスクトップとの対話を許可」を有効にする必要があります。これにより、正常にアクセスできるようになります。

 

2.     Linuxの場合

LinuxSuperMap iPortalの自動起動を設定する際には、root以外のユーザーで実行する必要がある点に注意してください。そうしないと、ElasticSearchの起動に失敗する問題が発生します。UbuntuおよびCentOSで、以下のチュートリアルに従って設定できることがテストで確認されています。

 

2.1 root権限でサービスファイル /etc/systemd/system/iportal.service を作成し、以下の内容を記述します。

[Unit]

Description=Start SuperMap iPortal

After=network.target

[Service]

User=master

Group=master

WorkingDirectory=/home/master/Desktop/supermap-iportal-11.2.0-linux-x64-deploy/bin

ExecStart=/home/master/Desktop/supermap-iportal-11.2.0-linux-x64-deploy/bin/startup.sh

Type=forking

Restart=on-failure

[Install]

WantedBy=multi-user.target

ここで、「User」と「Group」はroot以外のユーザー名とユーザーグループです。「WorkingDirectory」には【SuperMap iPortal_HOME\binのパスを、「ExecStart」にはbinフォルダ内のstartup.shのパスを記述します。

2.2 systemd設定をリロードします。

sudo systemctl daemon-reload

2.3 サービスを起動してテストします。

sudo systemctl start iportal.service

2.4 サービスの状態を確認します。

sudo systemctl status iportal.service

2.5 OS起動時の自動起動を有効にします。

sudo systemctl enable iportal.service


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