GIS担当者向け!SuperMap iDesktopXで始めるPostGISデータ活用術【実践ガイド】
「PostGISを導入すると、データ分析が高速化するらしいけど、使いこなすには専門的なSQLの知識が必要なんでしょ?」と思っていませんか?実は、SuperMap iDesktopXを使えば、データベースの専門家でなくても、PostGISのパワーを最大限に引き出したデータ活用が可能です。
この記事では、SuperMap iDesktopXがいかにシームレスにPostGISを扱えるか、具体的な操作に沿ってご紹介します。
データ移行もGUIで簡単操作
まずは既存のデータをPostGISに格納するところから始めます。SuperMap iDesktopXには、直感的なインポート機能が備わっています。
① Shapefileなどのファイルデータ: 「データインポート」機能を使えば、インポート先のPostGISデータソースを指定し、空間インデックスの作成などのオプションにチェックを入れるだけで、簡単にデータを移行できます。 ② ArcGIS SDEなどのエンタープライズDB: より複雑な環境からの移行も、専用の「データ移行」モジュールが強力にサポート。既存のGIS資産をスムーズにPostGIS環境へ移すことができます。
まるでファイル感覚!データベース上のデータを直接編集
PostGISへの接続を確立すると、iDesktopXのワークスペースマネージャにデータソースが表示され、ファイルベースのデータと全く同じように扱うことができます。地図上にデータを表示し、図形の追加や削除、頂点の編集といったあらゆる編集作業を、データベース上のデータに対して直接行えるのです。データは一元管理されているため、複数人での共同作業も効率的に進められます。
SQL不要!GUIで高度なデータ検索と分析
PostGISの真価が発揮されるのが、高度なクエリと空間解析です。SuperMap iDesktopXなら、これもGUIで完結します。
「SQLクエリ」ダイアログを使えば、フィールドや演算子をクリックで選ぶだけで、複雑な検索条件を視覚的に組み立てることができます。バックエンドがPostGISであることをiDesktopXが自動で認識し、最適なSQL構文を生成してくれるので、ユーザーはデータベースの違いを意識する必要がありません。
さらに強力なのが空間解析です。バッファやオーバーレイ分析ツールをGUIで実行すると、内部ではその処理がPostGISのネイティブな空間関数(ST_Buffer
など)を使ったSQLクエリに変換されます。この処理は「クエリプッシュダウン」と呼ばれ、データが格納されているデータベースサーバー上で直接実行されます。これにより、大量のデータをクライアントPCに転送することなく、サーバーのパワーを最大限に活用した超高速な分析が実現するのです。
SQLを一行も書くことなく、PostGISの強力な分析能力をフル活用できる。これがSuperMap iDesktopXとPostGISを組み合わせる大きな魅力です。
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